
この記事の結論
2026年8月28日、京都の大正大学京都アカデミアで「となりのAIさん」を開催しました。参加者が普段使っているAIとの関係を言葉にし、その内容をAI自身にも聞かせて反応を確かめる対話型ワークショップです。見えてきたのは、AIを「パートナー」と捉える人もいれば「使役する道具」と捉える人もいるなど、人とAIの関係には一つの型がないということでした。
今回の中心は、AIの機能や使い方を学ぶことではありません。「自分はAIをどう扱っているのか」「AIとの間で、どこまでを任せ、どこからを自分で決めているのか」を参加者同士で持ち寄ることに置きました。
「となりのAIさん」とは
「となりのAIさん」は、人とAIの関係をテーマにした小さな対話会です。2026年8月28日19:00〜21:00、大正大学京都アカデミアで開催しました。AIを新しく学ぶ講座ではなく、すでに日常や仕事で使っているAIとの付き合い方をいったん言葉にしてみる。そのうえで、ほかの人の関係性と比べながら、自分の距離感を捉え直す場として設計しました。
まず、自分とAIの関係を共有する
ワークショップでは、参加者それぞれが普段利用しているAIとの関係性を整理し、ほかの参加者へ共有しました。

同じ生成AIを使っていても、位置づけは同じではありません。ある人にとっては一緒に考える「パートナー」に近く、別の人にとっては指示を出して働いてもらう「道具」に近い。どちらが正しいという話ではなく、普段は意識していなかった前提の違いそのものが、対話の材料になりました。
発表内容を、そのままAIにも聞かせてみる
今回の特徴は、人間同士で発表して終わらなかったことです。自分がAIとの関係をどう説明したかを、実際に普段使っているAIにも伝え、AI側の反応も会場で共有しました。
人間の説明に同意するAIもあれば、「それはちゃうやろ」と言いたくなるようなツッコミを返すAIもありました。自分では「こういう関係だ」と考えていても、過去の対話を知るAIから別の見方が返ってくる。その往復によって、人間側の自己認識まで少し揺さぶられます。
ここではAIの返答を正解として扱っていません。むしろ、AIからの同意や反論をもう一つの材料として、人とAIの関係を参加者自身が考え直すことに意味があります。
「AIをどう使うか」より「AIとどう関係するか」
生成AIの話題は、モデルの性能やプロンプト、業務効率化に寄りがちです。しかし、実際の利用が日常化すると、同じ機能でも人によって任せ方や期待の置き方が変わります。
今回の対話で焦点になったのは、ツール比較ではなく、AIにどんな役割を与えているかという関係設計でした。パートナーとして意見を求めるのか、作業を任せる道具として扱うのか。どこまで判断を委ね、最後の決定をどこに残すのか。そうした違いは、AIの使い方だけでなく、人間側の仕事観や考え方も映します。
AIも対話の参加者にする
AIについて人間だけで語るのではなく、その場でAIにも問い返す。この一手を入れることで、会話は「AIについての感想交換」から、人間とAIの双方を含む対話へ変わりました。
AIとの関係は固定されたものではありません。使う場面が変われば役割も変わり、対話を重ねるほど距離感も変化します。だからこそ、定期的に「自分はいまAIを何として扱っているのか」を言葉にしてみることには価値があります。
「みやこでIT」では、技術そのものだけでなく、技術が人や仕事、地域との関係をどう変えるかもテーマにイベントを続けています。生成AIをテーマにした別の開催記録・記事は記事一覧、今後のイベントはイベント一覧から確認できます。
開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント | 【となりのAIさん】AIとの関係を持ち寄る、小さな対話会。@京都 |
| 日時 | 2026年8月28日(金)19:00〜21:00 |
| 会場 | 大正大学京都アカデミア |
| テーマ | 普段利用しているAIとの関係性を共有し、人とAIの距離感を考える |
| 公式ページ | connpass |
会場をご提供いただいた大正大学京都アカデミアの皆さま、そして参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
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