
先に結論をお伝えします。検索経由のクリックは、2026年1月の月17クリックを起点に、6月は月183クリックへと約11倍になりました。表示回数は、計測が始まった2025年12月と比べると約35倍に増えています。ただしこれは1つのサイトの、半年間の記録です。誰がやっても同じ結果になるという性質のものではありません。数字の限界も隠さずに書きます。
まず断っておくと、検索の計測(Google Search Console)にデータが残っているのは2025年12月以降だけです。それ以前、つまり会員向けサイトだった時代に検索がどれだけあったかは、計測上たどれません。ですので「会員サイト時代と比べて何倍」という言い方はできません。以下の数字は、あくまで計測が始まった2025年12月からの推移です。
半年で検索がどう動いたか(数字)
月ごとの検索クリックと表示回数は、次のように動きました。
| 月 | クリック | 表示 | 平均順位 |
|---|---|---|---|
| 2025年12月 | 23 | 208 | 10.6 |
| 2026年1月 | 17 | 382 | 9.9 |
| 2026年2月 | 19 | 419 | 9.6 |
| 2026年3月 | 35 | 644 | 8.3 |
| 2026年4月 | 70 | 1,879 | 6.4 |
| 2026年5月 | 144 | 4,218 | 8.4 |
| 2026年6月 | 183 | 7,336 | 8.3 |
クリックは2026年1月の17を起点に、6月は183。約11倍です。表示回数は2025年12月の208から6月の7,336へ、約35倍に増えました。
ここで正直に書いておきたいのが、クリック率(CTR)です。2025年12月は11.06%ありましたが、6月は2.49%まで下がっています。数字だけ見ると悪化に見えますが、これは表示回数が35倍に増えたことの裏返しでもあります。露出する場面が一気に広がると、その中には「表示はされたがクリックには至らない」検索も多く含まれます。母数が小さいうちは率が高く出やすく、母数が増えると率は落ち着く——この動き自体は珍しいものではないと考えられます。率の低下だけを取り出して一喜一憂しない、というのが半年での実感です。
「会員サイト」から「記事を積むサイト」へ
もともとmiyakodeit.comは、コミュニティの会員や参加希望者に向けた案内が中心のサイトでした。イベント告知と、参加方法の説明があれば役割は果たせます。ただ、それだと「すでに『みやこでIT』を知っている人」しか訪れません。
そこで、方針を「記事を積み上げるサイト」に切り替えました。京都のITエンジニアが検索しそうな話題——もくもく会の意味、京都のIT企業、勉強会の始め方——について、運営の経験から書ける記事を1本ずつ足していく形です。狙いは、「みやこでIT」をまだ知らない人が、悩みごとの検索から偶然たどり着く入り口を増やすことでした。
「みやこでIT」は2019年2月に発足し、京都市中京区・六角油小路の佛現寺を2024年から会場として継続利用しています。これまでのイベント開催は162回、connpass登録メンバーは612名、運営は7年目に入りました。この積み重ね自体が記事の材料になっています。
何本・どんな記事が伸びたか
半年で記事の本数を意識的に増やしました。月ごとの新規記事は、2026年2月までは月1〜3本でしたが、3月に9本、4月に24本、5月に13本、6月に7本と加速させ、現在の総記事数は73本です。
その中でも、検索を強く牽引したのは2記事でした。京都のIT企業を扱った記事が累計111クリック、もくもく会への参加方法を扱った記事が62クリック。この2本だけで、ブログ経由クリックの約7割を占めています。ほかにも、イベント一覧のページが40クリック、ITコミュニティの選び方の記事が20クリックと続きました。
数を増やしたすべてが等しく伸びたわけではありません。多くの記事はほとんど検索されないまま眠っています。実際に人を連れてきたのは、ごく一部の記事です。この偏りは、書く前には読み切れませんでした。「当たる記事は事前には分からないので、まず幅を出して、伸びたテーマを後から厚くする」——これが半年での運用の実感です。
記事を出してから検索に出るまでの時間差
この半年でいちばん実務的な学びは、記事を公開してもすぐには検索に出ない、という時間差でした。
記事の投入がピークだったのは3月(9本)と4月(24本)です。ところがクリックがはっきり伸びたのは、その後の5月(144)と6月(183)でした。表示回数も、記事を大量に足した4月(1,879)から、5〜6月にかけて4,218・7,336と遅れて膨らんでいます。
検索エンジンが新しい記事を見つけ、評価し、順位が定まるまでには時間がかかります。ですので「今月書いたから今月増える」という即効性は期待しないほうが現実的です。書いてから反応が出るまで1〜2か月のずれがあるという前提で、途中で手を止めないことが、結果的には効いたと考えられます。ただしこれは1サイトでの観測であり、期間や要因を厳密に切り分けた計測ではない点は付け加えておきます。
指名検索に頼らず、新規の人が来た
半年をとおして手応えがあったのは、検索の中身です。
流入につながった検索語の上位は、「もくもく会」「京都 IT企業」「もくもく会 意味 ない」「もくもく会とは」といった、コミュニティ名を含まない言葉が中心でした。「みやこでIT」という名前で直接検索されたクリックは、上位のクエリの中では1件(19クリック)にとどまります。上位のクリックの約8割は、名前を知らずにたどり着いた検索からのものでした。
これは運営として大きな意味があります。名前で検索してくれるのは、すでに「みやこでIT」を知っている人です。その数だけを追っていると、新しい人には広がりません。名前を知らない人が、自分の悩みの言葉で検索して記事に出会い、そこからコミュニティを知る——この入り口が半年で太くなったことが、いちばんの収穫だと言えます。
これから続けること
半年の記録から言えるのは、「記事を増やしたら11倍になった」と単純に結び付けられるほど、話はきれいではないということです。記事の投入の後に検索が伸びたのは事実ですが、時間差があり、伸びた記事はごく一部で、率が下がった月もありました。要因の一つとして記事の積み上げがあったと考えられる、という程度に留めておくのが誠実だと考えます。
それでも、続ける価値は感じています。当たる記事は事前には読めないので幅を出す。反応が出るまで1〜2か月待つ。伸びたテーマを後から厚くする。この地道な運用を、コミュニティの活動と並行して続けていきます。
そして何より、記事はあくまで入り口です。「みやこでIT」は、京都でITに関わる人が実際に集まる場をこれからも開いていきます。もくもく会や勉強会の日程はconnpassで告知していますので、気になった方は一度のぞいてみてください。オンラインでのやり取りはDiscordでも受け付けています。
コミュニティの運営を一緒に支えてくださる協賛については、協賛のご案内もあわせてご覧いただけます。
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