
第一原理酒場 #1は、普段は当たり前のように使っている言葉や前提をいったん分解し、根っこから考えてみる対話型のイベントです。この記事の要約
2026年9月18日、京都市北区の夏屋で「第一原理酒場 #1」を開催しました。テーマは「信頼はデジタルで設計できるか?」。運営を含め12名で、信頼と信用の定義、何のために何をどう信頼するのか、アナログなコミュニティの価値、第一原理思考について話し合いました。
第1回で扱ったのは「信頼」。クラフトビールと料理を囲みながら、12名で一つの問いを掘り下げました。

開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント | 第一原理酒場 #1|「信頼」はデジタルで設計できるか? |
| 日時 | 2026年9月18日(金)19:00〜21:00 |
| 会場 | 夏屋(京都市北区紫野上門前町66-1) |
| 参加者 | 12名(運営含む) |
| 主なテーマ | 信頼と信用/信頼の目的と根拠/アナログなコミュニティ/第一原理思考 |
| 公式ページ | connpass |
「信頼」と「信用」を、言葉の定義から考える
最初に向き合ったのは、「信頼」と「信用」は何を指すのかという問いです。
「信頼できる人」「信用のある会社」。日常でも仕事でも頻繁に使う言葉ですが、いざ定義しようとすると、人によって見ているものが違います。
実績や肩書き、紹介、過去の行動、直接会ったときの印象。私たちはさまざまな情報から相手を判断しています。今回の対話では、言葉を曖昧なまま進めず、それぞれが何を「信頼」「信用」と捉えているのかを考えるところから始めました。
何のために、何を、どう信頼するのか
定義を考えると、次に出てくるのが「そもそも、何のために信頼するのか」という問いです。
誰かと仕事をするとき。サービスを使うとき。情報を受け取るとき。コミュニティへ参加するとき。同じ「信頼する」という行為でも、目的が変われば必要な根拠や確かめ方も変わります。
そこで今回は、何のために、何を、どのように信頼するのかまで問いを広げました。
イベントタイトルにある「信頼はデジタルで設計できるか?」を考えるうえでも、その前に「何を信頼と呼んでいるのか」を整理する必要があります。デジタル上の情報だけで成立する信頼、対面で会うことで生まれる判断材料など、議論は人と人との関係やコミュニティへ広がっていきました。
ほとんどの参加者が手を挙げ、対話に加わった
今回特に印象的だったのは、参加者のほとんどが自分から手を挙げ、意見交換に加わっていたことです。
講師の説明を一方向に聞く形式ではなく、問いに対して一人ひとりが自分の経験や考えを持ち寄る時間が中心になりました。
同じ「信頼」という言葉を扱っていても、仕事やこれまでの経験によって捉え方は変わります。その違いが次の問いを生み、会場では活発に言葉が交わされました。

デジタル時代に、アナログなコミュニティをどう捉え直すか
もう一つのテーマが、アナログなコミュニティの価値の再定義です。
オンラインで情報を得て、離れた場所の人と仕事をし、AIと対話できる環境が広がっています。その状況で、同じ場所へ足を運び、顔を合わせて話すことには何が残るのか。
相手の表情を見ること。声の調子を聞くこと。食事をともにすること。その場で生まれた問いに、複数人で反応すること。
今回は「信頼」を考えるイベントであると同時に、実際に12名が一つの空間に集まることで、対面のコミュニティが持つ情報量や関係性について考える機会にもなりました。
第一原理思考とは何か
イベント名にも入っている「第一原理思考」そのものについても話し合いました。
第一原理思考は、既存の前提をそのまま受け取らず、問題をより基本的な要素まで分解し、そこから考え直していくアプローチです。
今回でいえば、「信頼は大切」という前提から始めるのではなく、「信頼とは何か」「なぜ必要なのか」「何を根拠に判断しているのか」と順番に問い直していきました。
普段使っている言葉ほど、意味を分かったつもりになりやすいものです。そこを一度ほどいてみることが、第一原理酒場で試したかったことの一つです。
クラフトビールと料理を囲みながら
「酒場」という名前の通り、対話のおともにはクラフトビールと料理がありました。
当日は、O-BEER KYOTOの木月さんのクラフトビールと、スポンサーとしてご協力いただいた転職ドラフトさんからご提供いただいたクラフトビールを楽しみました。
料理は夏屋のサラさん。食事を囲みながら話せることも、このイベントの大切な要素です。

少し抽象的なテーマでも、テーブルを囲み、飲み物や料理を楽しみながら話すと、自分の経験に引き寄せて考えやすくなります。今回の活発な対話を支えてくれたのも、こうした場のつくり方でした。
ご参加ありがとうございました
参加いただいた皆さま、O-BEER KYOTOの木月さん、夏屋のサラさん、そしてスポンサーとしてご協力いただいた転職ドラフトさん、ありがとうございました。
「みやこでIT」では、技術そのものに加えて、技術が人や仕事、地域、コミュニティとの関係をどう変えるのかもテーマにイベントを開催しています。
今後の予定はイベント一覧からご確認ください。
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