
この記事の要点(30秒で読める)
- 結論: connpassはグループ作成・イベント公開・参加管理がすべて無料で使える、IT勉強会向けの定番プラットフォーム
- 必要な手順は6ステップ: ①グループ作成/②もくもく会で初開催/③会場確保/④告知文/⑤集客/⑥月1で継続
- 初回は3〜5名で十分。京都「みやこでIT」も2人スタートから7年153回・623名に育った
- 失敗パターンは「最初から大きくする/作り込みすぎる/一人で抱える」の3つ
「自分の地域には、ITエンジニアが気軽に集まれるコミュニティがない」そう感じたことがある人は少なくないはずです。
ITコミュニティの立ち上げは、想像するほど大げさなものではありません。最初から大きな勉強会やスポンサー付きイベントを用意しなくても、まずは小さく始められます。そのときに使いやすいサービスが、connpassです。
connpassとは何か
connpassは、IT勉強会やイベント開催に特化したプラットフォームです。コミュニティ立ち上げの初期に向いている理由は3つあります。
1. ITイベントを探している人が集まっている
2.グループ単位で継続運営しやすい
3.立ち上げ初期でも必要十分な情報発信ができる
STEP1: グループを作る
最初にやるべきことは、「この地域に、このテーマのコミュニティが存在する」と分かる状態を作ることです。グループ名はできるだけ一目で内容が伝わるものがよいです。
グループ名は「地域名+テーマ」を基本にします。検索で見つけてもらう入口になるためです。凝った造語だけの名前は、後から説明を足す手間が続きます。説明文には、対象者(初心者歓迎か、特定言語に限るか)、開催頻度の目安、オンラインかオフラインかを書きます。この3点が書かれていないグループは、参加を検討する側が判断できません。
管理者は最初から2人以上にしておくと安全です。1人だと、体調不良や繁忙期にイベントが止まります。
STEP2: 最初のイベントは、もくもく会で始める
登壇者不要、資料作成不要、準備負荷が低い。地方でも都市部でも、最初に必要なのは豪華さより「2回目以降も開けること」です。
もくもく会は「各自が自分の作業を持ち寄って進める会」です。主催者が用意するのは場所と時間だけで、コンテンツを作る必要がありません。この負荷の低さが、継続できるかどうかを分けます。
進行は「開始時の自己紹介 → 作業時間 → 最後に成果共有」の3ブロックで足ります。自己紹介と成果共有を入れておくと、初対面同士でも会話のきっかけが生まれます。作業時間中に無理に交流させる必要はありません。
STEP3: イベントページは「申し込む理由」が伝わるように書く
最低限、何のイベントか、誰向けか、何を持っていけばよいか、途中参加可能か、初心者OKかを明記します。
申し込みを迷わせるのは、たいてい次の情報の欠落です。
- 持ち物 — ノートPCが要るのか、手ぶらでよいのか
- 途中参加・途中退出の可否 — 仕事帰りに寄れるかどうかで参加できる層が変わります
- 費用 — 無料なのか、会場費の折半なのか、飲食代が別途かかるのか
- 当日の連絡手段 — 遅れるときにどこへ連絡すればよいか
- 会場の入り方 — ビルの何階か、鍵が閉まっている場合はどうするか
会場が寺社や町家など一般的でない場所の場合は、入口の写真を載せます。住所だけでは初参加者はたどり着けません。
STEP4: 会場は続けられる場所を選ぶ
最初に優先すべきは、アクセス、Wi-Fi/電源、少人数でも成立するか、主催者が負担なく借り続けられるか、です。
見落としやすいのは電源です。もくもく会は数時間の作業になるため、席数ぶんのコンセントがないと後半で人が減ります。延長コードと電源タップを主催側で持ち込むと解決します。
会場費は、無理のない金額に抑えます。参加費で回収する前提にすると、参加者が少ない回で主催者が持ち出しになり、続きません。公共施設の会議室、コワーキングスペース、企業の会議室の貸し出しなどが候補になります。
STEP5: 最初の集客は「広く」より「確実に」
最初のイベントで大人数を集めようとすると失敗します。3〜5人でも十分です。
告知の順序は、まず個別に声をかける、次にSNSで告知する、の順です。逆にすると「誰も申し込んでいないイベント」が公開された状態になり、後から見た人が申し込みにくくなります。
声をかける相手は、元同僚、勉強会で会ったことがある人、SNSでやり取りのある人などです。「人数合わせで来てほしい」ではなく「こういう場を作りたいので、最初の回に来てほしい」と伝えるほうが、2回目以降も続いてくれます。
STEP6: コミュニティは継続で成立する
イベントを1回開いただけでは、コミュニティにはなりません。月1回程度の無理のないペースを決めておく方がよいです。
曜日と時間帯は固定します。「第2土曜の午後」のように決めておくと、参加者が予定を空けやすくなり、主催側も会場の確保が定型作業になります。毎回違う日時にすると、告知のたびに調整が発生して負荷が上がります。
次回の日程は、その日のうちに決めて告知します。「また今度」にすると間隔が空き、間隔が空くと再開のハードルが上がります。
立ち上げにかかる費用
connpassのグループ作成・イベント公開・参加管理は無料で使えます。実際にかかるのは会場費と、必要なら飲食費です。
公共施設や無料で借りられるスペースを使い、飲食を各自持ち込みにすれば、費用をかけずに始められます。会場費が発生する場合は、参加費として折半するか、主催側で負担できる範囲に抑えます。最初から協賛を集める必要はありません。
よくある失敗
- 最初から大きくしようとすること
- イベント内容を作り込みすぎること
- 一人で全部抱えること
- 参加者数に振り回されること
いずれも「続けられなくなる」形で表面化します。特に多いのが3つ目で、会場調整・告知・当日の進行・写真撮影・レポート作成をすべて1人で担うと、数回で息切れします。最初から全部やろうとせず、レポートや写真は省いてよい作業として扱います。
参加者数は回によって変動します。少ない回があっても、開催そのものを止めないほうが、結果として続きます。
まとめ
connpassを使えばITコミュニティの立ち上げ自体は難しくありません。小さく始めて続けることで、後からコミュニティになっていくのです。
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