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お寺×テクノロジー — 京都の寺院がITイベント会場になる理由

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お寺×テクノロジー — 京都の寺院がITイベント会場になる理由

京都でITイベントの会場というと、コワーキングスペースや貸会議室を連想する方が多いかもしれません。一方で、京都にはそれ以外の選択肢があります。実際に、京都のITエンジニアコミュニティ「みやこでIT」では、佛現寺の本堂を会場に、もくもく会や交流イベントを継続的に開催しています。

きっかけは「場を開きたい」という目的の一致でした

「みやこでIT」は、2019年に京都で発足したITエンジニアコミュニティです。京都を拠点にお寺や町家などの空間で、もくもく会や技術交流イベントを定期開催しています。2025年からはNetsujo株式会社の公式事業として運営しています。

そして、佛現寺では地域住民の交流と集いの場としてお寺を開く「とまり木プロジェクト」を展開しています。

お寺でのITイベントは単なる話題づくりを超えた意味を持ちます。「地域に開かれた場をつくりたい」という佛現寺側の意向と、「京都でITエンジニアが集まり、学び合える場をつくりたい」というコミュニティ側の意向が重なった結果として生まれたものなのです。

お寺は、ITエンジニアにとって意外に合理的な会場です

大きい要素として、静けさが挙げられます。寺院は本来、気持ちを整えたり、落ち着いて過ごしたりするための空間です。カフェのような雑音や出入りの多さが少なく、集中して作業しやすい環境をつくりやすい点は、ITエンジニアの作業とも相性がよいと言えます。

次に、お寺には空間そのものの力があります。歴史ある建築、庭や本堂の空気感、街中とは異なる時間の流れは、貸会議室にはない価値です。

さらに、京都という土地柄との親和性もあります。京都では、場所そのものが体験価値になります。お寺でコードを書く、歴史ある空間でITエンジニアが集まる、という体験は単なる「作業場所の確保」以上の意味を持ちます。

お寺を会場にすることで、イベントの意味が広がります

重要なのは、「ITコミュニティと地域との接点が生まれること」です。通常、ITイベントは業界の中だけで完結しがちです。しかしお寺という地域に根ざした場所を会場にすることで、イベントの存在自体が、地域に対して開かれたものになります。

京都だからこそ成立しやすい取り組みでもあります

京都には寺院や町家といった歴史的な空間が日常の延長線上にあり、文化と現代の活動が共存しやすい土壌があります。お寺は単独の特殊事例を超えて、「京都という街の資源を、現代のITエンジニアコミュニティ運営に接続する」流れの一部として位置づけられます。

まとめ

お寺とテクノロジーは一見すると遠い存在に見えます。しかし、集中できる空間を求めるITエンジニアと、地域に開かれた場でありたい寺院は実は相性のよい組み合わせです。

京都でITイベントを開くのであれば、会場は単なる箱ではありません。どこで開催するかによって、集まる人も、空気も、コミュニティの価値も変わります。お寺はその選択肢の一つとして想像以上に合理的で、京都らしい会場です。

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✍️この著者:飯田 友広

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